実効為替レートとは、外国為替市場における各国の通貨がどのくらいの対外競争力を持っているかを、相対的に測り、単一の指標で総合的に捉えようとする指標のことを言います。中央銀行や国際決済銀行などが算定し公表しています。
たとえば、円高と言われた場合、日本では日本円と米ドルの相場に注目が集まりますが、円が米ドルに対してのみ上昇している場合と、多くの他通貨に対して上昇している場合とでは、意味が異なってきます。
円と米ドルの2通貨間の為替レートが同一でも、日本の価格競争力、ひいては貿易収支等に与える影響は違うからです。
国際市場への参加者は他にも数多くあり、それぞれが自国通貨を持って変動相場制の下で貿易が行われているので、特定国間の為替レートだけを見ても国際市場における当該通貨の実力を知ることはできないため、実効為替レートが必要になってきます。
なお、日本では、ある外国通貨1単位に対する日本円の価格を表示する「邦貨建て名目為替レート」が一般的です。
しかしながら、一国の為替レートについて表現する場合、正確には「実効為替レート」を用いる必要があるのですが、国ごとに通貨単位が異なるため、当然、指数として表示され、一般的にはあまりなじみがありません。 |